二番目の猫
私の記憶に残る 二番目の猫
これもトラネコ
まだ5才だった私は
昨日うちに来た
生後2、3カ月の子犬を見たくて
朝の5時頃に目が覚めました
お母さんにお願いして
朝の6時に
家の前で子犬と遊べることになりました
歩きながら
前の日
一生懸命考えた子犬の名前を呼ぶと
コロコロとついてくる子犬
それはもう 可愛くて
何度も家の前を行ったり来たり
そこへ 大きなトラ猫が現れました
怖い顔をしてこっちへ来ます
私はいそいで子犬を抱き上げました
伸ばした猫の手が
子犬に届きそうだったので
私はかかとを上げ
手をいっぱいに伸ばし
子犬を自分の頭より高く上げました
それでも猫は
犬をよこせ とばかりに
私の体を引っ掻き
もっと手を伸ばしました
「おかあさーーーーん たすけてー」
ようやく声が出ました
母はすぐ駆けつけてくれ
猫は逃げていきました
私のおなかから下は
ひっかき傷だらけ
オスだったのか
メスだったのか
わかりませんが
ひょっとすると
近くにトラ猫の赤ちゃんたちが
いたのかもしれませんね
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